【カナダで起業】リラクゼーションサロンを開業する秘密の方法

さて、昨今は政府が推進する働き方改革やインターネットの発達で様々な働き方が誕生しています。

会社を辞めてフリーランスになったり、または副業を始めたり。
都市を離れて地方で農業を始めたり、ネットを駆使して仕事をしながら旅をしたり。
今は色々なことにチャレンジができる時代ですね。

そして皆さんの中には、起業を考えていらっしゃる方も多いのではないでしょうか?
しかも海外でビジネスをしたいと思っている方もたくさんいらっしゃるかと思います。

そこで、私が海外でリラクゼーションサロンを立ち上げたときの経験が
海外に興味を持っている方たちに少しでも役に立てればと思いお話をさせて頂きますね。

カナダという国の紹介

まず、私がリラクゼーションサロンを開業した国はカナダです。
みなさんは、カナダがどんな国かイメージはありますか?

名前はそれなりに聞いたことがあるかもしれませんが、
詳しくは分からない方も多いのではないでしょうか。
開業の話をする前にカナダはどんな国なのか簡単に紹介していきましょう。

ご存知の通りカナダは北に位置している国なので冬はかなり寒いのですが、
私がいたバンクーバーは北米大陸の西側に位置していて
カナダの中でも一番温暖な気候の場所だったので絶えられないほどの寒さではありませんでした。

またアメリカと同じように移民で成り立っている国です。
そのため公用語は英語とフランス語になります。


スーパーとかに行くと食品が英語とフランス語で併記されています。
最初は、「こんな英単語あったかな」とフランス語だったことに気が付きませんでした(^-^;

このように移民国家なので様々な国の人たちで構成されています。
ここに来るだけで世界中の人たちに会えてしまいます^^

治安も比較的良い国であると言われていてその通りだとは思いますが、
それでも日本と比べれば犯罪発生率は高いので危機管理意識は当然必須です。
あとは、自然豊かで街も良く整備されていてとても美しい国ですね。

カナダはG7に入る先進国でもあるので教育や文化、経済の水準が高く、
「全くものの考え方が違う」ということがないので、
住みやすく、開業するのにはおすすめの場所です。

では、開業までの道のりを話していきたいと思います。
私は、リラクゼーションセラピストや施術師といった職業になる前に、
企業のウェブ関係の担当者という形で10年強働いていました。

もともと自分で何かをやってみたいという気持ちが強く、色々考えた結果、この道を選びました。
今回はカナダで開業した経験をお話ししたいので、この辺の話は割愛します。

ビザの問題

開業にするにあたってまず訪れる問題がビザです。
ビザとは入国許可証のことで目的によっていくつかのビザがあります。

日本のパスポートを持っているとかなりの国で観光目的であればビザ免除で入国できます。
これは日本人が信頼されている証でもあります。

とは言え観光目的であれば数日から数週間、長くても数か月だと思いますが、
そこで働きたいとなってくると別問題になります。

この場合、就労ビザというものが必要になるのですが、
どこの国もまず自国民の仕事確保が優先になります。


大量に外国人労働者を入れてしまうと、大変なことになってしまいますよね。
なので、就労ビザは簡単に申請が通るわけではありません。

ここで言っておきますが、単にお店をカナダに出したいだけであれば就労ビザは必要ありません。
現地の人を雇って現地の人に運営を任せるのであれば差し当って就労のビザは必要ありません。


しかし、私の場合、自分で運営するのが目的でしたので就労ビザが必要になってきました。

そこで色々と情報収集をしていくなかでどうやら会社を立ち上げて
そこからスポンサードを受けて申請ができるということが分かりました。

ビザに関しては、移民政策と大きく関わってきます。
政権が変わると政策も大きく変わるので常に新しい情報をリサーチしておいた方が良いです。
ということでビザに関しての詳細はここでは触れません。

会社の立ち上げ

会社を作らなければとなったわけですが、
もちろん、会社なんて作ったことはなくしかもカナダでなんて。。と今思えばですが、
当時はどうしても目的を達成したかったので「じゃー、作ろう!」と即行動でした。

考えすぎないのが良かったのかもしれませんね。

こうして会社を作ることになったのですが、
さらに調べていくと自分を含め3人で会社を設立したほうが、
就労ビザの申請がしやすいということが分かりました。

どちらにしろ仲間を募って開業しようと思っていたのでこの辺には当てがありました。

仲間を集めようやく会社設立に向けて動き出したのですが、
何せ初めてのことでしかもカナダという異国の地、
他の2人もほぼ経験なしということで弁護士に依頼することにしました。

日本でも同じだと思いますが、会社設立には様々なペーパーワークがあり、
当たり前ですがそれらはすべて英語です。


もちろんインターネットでも色々調べましたが、これらも当然英語で書かれています。
我々もそれなりに英語は喋れましたが、
専門用語だったり初めてのことで良くわからなかったりしたので
ビザの件などもあり弁護士に依頼した方が無難だろうとなりました。

日本語でも初めてのことは良くわからなかったりしますよね。

金額は、会社登記で手数料含め1300ドルくらいかかったと思います。
頑張れば自分たちでもできたかもしれませんが、
弁護士にお願いすることで様々な情報を得たりすることもできるので
先のことを考えると現地の人たちとのコネクション作りは大切です。

ということで、弁護士事務所を行ったり来たりしてようやく会社設立にこぎつけました。

店舗探し

同時並行で行っていたのが店舗探しです。これが一番大変です。
探すのは簡単ですが、そこと契約に至るまでが大変な道のりです。

まず、カナダでお店を出すと考えたときに外せないのがショッピングモールです。
カナダは新しい国なので良く考えられて街が整備されています。
効率よくお客様を集客するために色々なお店をまとめて出店してます。

それがショッピングモールで今では日本にもたくさんあるので説明する必要はありませんね。

とは言え、日本は鉄道網が発達しているので駅前ビジネスが強いですが、
車社会のカナダでは業種などにもよるとは思いますが、
ショッピングモールにお店を出すことが大きなアドバンテージとなります。

ただ、ハードルは高いです。


まず、テナント料がやはり高いです。
基本的に1部屋が広いので、1sqf(面積の単位)が安かったとしても部屋単位では高くなります。
デポジット(保証金)もきっちり取られます。

まー、この辺は日本も同じですが。それと当然のことながら信用度がないと話も聞いてもらえません。

会社を興したばかりの自分たちにはそんなものはありません。
案の定、アクセスしても返答すらない状況が数ヵ月続きました。

バンクーバー中のショッピングモール、ちょっと小さめのスクエア、
駅前や路面などに数件並んでいるテナントの一軒などありとあらゆる可能性を探りましたが、
なかなか厳しい状況でした。

そんな時、知り合いの友人がヘアサロンを閉めようとしている話を聞き、事態が好転しました。


そのヘアサロンはちょっと小さめのショッピングモールではあるんですが、
駅近でダウンタウンの端に位置していました。

テナント料も1400ドル!通常のモールであればどんなに安くても2500ドルとかしていたので、
「初めのお店としては悪くないな」と思い、引き継き交渉を始めていきました。

ビジネスライセンスの申請

なんやかんやでテナントの引き継ぎを進めていき、次の壁にぶち当たることになりました。
それがビジネスライセンスの申請でした。

テナントの引き継ぎも契約やらなんやらで大変だったのですが、
根気よく進めていけば何とかなります。

基本的には、ショッピングモール側も貸したいですからね。
ただ、ビジネスライセンスはシティホール(市役所)が相手なのでこれが大変でしたね。。

日本では、実はリラクゼーションサロンを開くことはそんなに大変なことではありません。
ここでは細かく触れませんが、
必要な申請もほぼありません(提供するサービス内容によりますが)。


しかし、カナダの場合は(州にもよりますが)、
「どこのテナントでどのようなサービスをするお店を開く」といった申請をしなければいけません。

これには様々な書類が必要で業種によって必要なものも変わってきます。
そして書類ごとにお金がかかります。。
開発許可申請、犯罪履歴証明書、他に必要な書類作成にかかる手数料等、数百ドルはかかります。
これらはとてもハードでしたね。


ここでも当たり前ですが、やり取りはすべて英語なのでそれだけでもハードルが上がります。
それでようやくビジネスライセンス(当時で171ドル)を申請することができます。

時間だけはあったので毎日のようにシティホールに行って
意地でも申請を通してやると思っていましたね^^

そして開業へ

様々な人と出会って話しをして情報を集め、
色々な人の手を借りようやく開業にこぎつけることができました。
開いたときは「為せば成る」ものだなと思いました。

今考えると正直良くやったなと思いますね。分からないことばかりでしたので。
ただ、ようやく始まったばかりでもあります。

ビラ巻きをしたり、ネット集客をやったり、ユニフォームを決めたり
まだまだやることは山ほどありました。

ここまで、カナダでのリラクゼーションサロン開業話ということで長々と話してきましたが、
いかがでしたでしょうか?


記事にも制限があり、本当はもっと詳しくお話ししたいところもあったのですが、
それはまた次の機会にということでお読みいただきありがとうございました。