こんにちは!
あなたはTOEICという言葉を聞かれたことはありますか。
どういったものかご存知ですか。
簡単にいうと、英語を学習している中で、
英語力がどのくらいであるかを知る英語テストです。
「英検(実用英語技能検定)」などは聞かれたことや
受けられたことがある方もいらっしゃるかと思います。
「TOEIC」も同じように英語のスキルを測るテストになります。
今回は、英語学習者なら一度は受験してほしい
TOEICについて詳しくご説明します。
TOEICとは?
TOEICとは国際コミュニケーション英語能力テストのこと。
「Test of English for International Communication 」
の略で母国語が英語でない人を対象とした世界共通の試験で、
なんと世界160カ国で実施されています。
米国の非営利テスト開発機関
「Educational Testing Service(ETS)」が開発及び制作しています。
日本のTOEIC Programの実施及び運営は(一財)
国際ビジネスコミュニケーション協会が実施しています。
TOEICの特徴は、英検のように合否ではなく、スコアで評価されるので、
毎回受けるごとに
自分の英語力の伸びを把握したり、
苦手分野や得意分野を自分で分析したり、
それにより次のスコア目標を設定することが可能であることです。
テストは2種類
TOEICテストは大きく分けて下記の2種類があります。
TOEIC BridgeTests
対象:英語を学習し始めた初心者の方、
TOEICを受験した経験がなく不安な方、
社会人で英語学習を再度始めた方など
ポイント:ブリッジを受験することで、
経験を積み、問題慣れすることでTOEICテスト受験に移りやすい
対象者とテスト内容
対象:初級者〜中級者
テスト内容:日常生活における活きた英語
種類: 2種類
- リスニング&リーディング
- スピーキング&ライティング
テスト | TOEIC BridgeL&R | TOEIC Bridge S&W |
内容 | 英語で聞く・読む能力 | 英語で話す・書く能力 |
時間 | リスニング約25分 リーディング約35分 | スピーキング約15分 ライティング約37分 |
形式 | マークシート形式 | パソコンとヘッドセット |
問題量 | リスニング(50問) リーディング(50問) | スピーキング8問 ライティング9問 |
結果 | 30~100点 1点刻みのスコア評価 | 30~100点 1点刻みのスコア評価 |
受験料 | 4,950円 | 9,350円 |
申込み | TOEIC Bridge L&R | TOEIC Bridge S&W |
一般的に「TOEICブリッジを受験する」とは
緑色で色付けされたリスニング&リーディングを
意味することが多くこちらを受験される方が多いです。
TOEIC Tests
対象:ビジネスにまつわる問題が多いため、
中級者の方、大学単位認定、就職・転職活動中の方、海外赴任、キャリアアップを目指している方、など
ポイント:履歴書にスコアを書き英語レベルを証明することが可能。
大学や就職先などさまざまな分野で資格としてアピールが可能
対象者とテスト内容
対象:英語学習中級者〜上級者
テスト内容:身近なシーンからビジネス、ネイティブレベルまでの広範囲
種類:3種類
- リスニング&リーディング
- スピーキング&ライティング
- スピーキング
テスト | TOEIC® L&R | TOEIC® S&W | TOEIC® Speaking |
内容 | 身近なシーンからビジネスまで幅広い場面での英語力 | 国際的なビジネスコミュニケーションなどの場面で使えるような英語力 | ネイティブスピーカーや 英語に堪能なノンネイティブスピーカーに 理解しやすい英語力 |
時間 | リスニング45分 リーディング75分 | スピーキング20分 ライティング60分 | スピーキング20分 |
形式 | マークシート方式 | パソコン ヘッドセット | パソコン ヘッドセット |
結果 | 10~990点 5点刻みのスコア | 0~200点 10点刻みのスコア | 0~200点 10点刻みのスコア |
受験料 | 6,490円 | 10,450円 | 6,930円 |
申込み | TOEIC® L&R | TOEIC® S&W | TOEIC® Speaking |
*TOEICブリッジ同様、TOEICテストを受験する、
とは水色で色付けされたリスニング&リーディングを意味することが多いです。
申込みについて
それでは、先ほどの表でご説明した、
多くの方が受けるリーディング・リスニング試験の申し込みに
関してTOEIC BridgeとTOEICテストそれぞれ見ていきましょう。
TOEIC Bridge申込み
実施回数:年4回
場所:全国13都市
(札幌・宮城・埼玉・千葉・東京・神奈川・愛知・京都・大阪・兵庫・岡山・広島・福岡)
会場:学校・公共機関
申し込み方法:1種類
- インターネット(公式サイトよりログイン・会員登録後)
結果:郵送及びインターネット
TOEIC Test申し込み
実施回数:年10回
場所:全国約80都市(北海道から沖縄までの全国エリア)
会場:学校・公共機関
申し込み方法:2種類
- インターネット(公式サイトよりログイン・会員登録後)
- コンビニ端末申し込み
結果:郵送及びインターネット
受験の注意点
- 試験実施日の1ヶ月以上前までに申し込みする必要があります
例)TOEIC Bridge
2022年6月21日の試験日の申込み期間
2022年2月24日〜5月21日まで
例)TOEIC Test
2022年4月12日の試験日の申込み期間
2022年1月15日〜3月3日まで - 受験票や身分証明書などの忘れ物や遅刻をすると受験不可となります
- 会場指定はできません
TOEICの無料問題
初めての方はTOEICブリッジとTOEICテスト
どちらか受けるべきか悩んでしまうかもしれません。
そんな時は、TOEICブリッジとTOEICテストの
それぞれのサンプル問題が公式サイトに掲載されているので、
これらサンプルを見て、現在のご自分がどちらのテストを
受けるべきか参考するとよいでしょう。
サンプル問題(TOEIC公式サイトより)
またTOEICブリッジとTOEICテストの公式問題集やテキストに目を通すと
ご自分の受験に合うのがどちらなのかイメージできるでしょう。
おすすめの問題集
私の個人的なおすすめのTOEIC問題集は、公式問題集です。
分厚く、他のテキストより少々値は張りますが、
おすすめの参考書は3つのポイントがあります。
- 本番同様に時間を計りマークシート形式で解答用紙に記入することができる=本番をイメージしやすい
- 自己採点し、自分の大体のレベルを知ることができる
- リスニング、リーディングそれぞれの弱みの項目を把握することができる
この3つのポイントを押さえた教材は次の記事にまとめました!
まずは公式問題集を解き、自分の弱点が分かった後に、
その弱点を克服できるような専門の参考書を購入する手順がおすすめです。
海外でのTOEICの認知度と実用性
日本やアジア圏でとても重要視されているTOEIC。
私の韓国人と中国人の友人はそれぞれ高校で受験すると言っていました。
日本も含め、履歴書に書けるTOEICのスコアは、
就職活動や社内昇進などに認められる基準のひとつで
将来役立つので是非受けて見てくださいね。
一方で私が住んでいるアメリカでは
TOEICはアジア圏と比較すると、重視されていない印象です。
というのはアメリカでは
スコアより、実際に使える英語(つまりコミュニケーション能力)の知識が重視され、
職場など実践の場で活躍できるかどうかが鍵という認識だからだと思っています。
しかしながらそんな中で(個人的な経験ですが)
TOEICスコアがアメリカで役立ったことが2回ありました。
- アメリカ留学中に、希望する受講クラスの入学条件にTOEICスコアが必要だったこと
- アメリカでの就職活動で、日系企業に応募する時は履歴書を提出するときにTOEICスコアを書いたこと
(入社後、高得点だね!と言ってもらえたので、日系企業は日本と同様それなりにTOEICのスコアを見ている印象を受けました)
まとめ
TOEICの特徴
- 世界共通の国際コミュニケーション英語能力テストである
- 合否ではなく、スコアで評価される
- 毎回受験するごとに自分の英語力の伸びを把握することが可能
- TOEICブリッジ(初級〜中級者向け)とTOEICテスト(〜上級者まで)の2種類のテストがある
- 大学単位認定、就職・転職活動中の方、海外赴任、キャリアアップを目指している方に最適
いかがでしたか。
TOEICの特徴からも、私の個人的な受験経験からも
英語学習者であれば一度は受験されることをおすすめします。
TOEICを通して皆さんの英語力が向上するようアメリカから願っています!