こんにちは!もうすぐお正月!
ということで、海外旅行をお考えの方も多いのではないでしょうか。
テレビやインターネット上でも、毎日のように海外の情報を目にしたり、外国へ旅行するのが容易になった近年、ぜひ一度は海外にも足を運んでみたいですよね。
ただ、「日本を出て外国へ行く」となるとたくさんの不安もあると思います。
私がアメリカで国際結婚しているので、私の両親はアメリカに遊びに来る際、
一番の不安要素は空港で英語が話せず、何かトラブルに遭ってしまうのではないか、と不安をこぼしていました。
アメリカ旅行の際、どうしても英語を話すことを避けられない関門が、入国審査です。
ここだけは、日本語を話せるような入国審査官はいないでしょうし、誰かに代行してもらうこともできないし、1人ずつ、入国審査されるので自分でやりきらなければならない、しかも入国できるかどうかに関わる、旅行でもっとも重要な部分でもあるのです。
渡航の目的が旅行であろうとなんであろうと、必ず入国審査を受けなければなりません。
でも、いざ英語の勉強をしなければならない!
と思って、英語の教科書や英会話フレーズ集などで入国審査の会話を見るのですが、長い長い会話のやり取りやフレーズを身に着けようとしても、なかなか難しいものですよね。
こういった教材はきちんとした文法で書かれていることが多いため、
長々とした英語を暗記しなければならないの・・?!
と堅苦しい印象を受けがちです。
しかし、実際の現場では、単語1つで答えるだけで十分なことが多いですし、入国審査で聞かれる質問もだいたい決まったことなので、カギとなる単語さえしっかりつかんでおけば聞き取りもそこまで難しくないのです!
この記事では、アメリカへ旅行に行く際に使える、入国審査の基本的な手順と、入国審査で定番の質問と聞き取りのコツ、簡単でふさわしい答え方、そして入国審査と旅行に関する情報について、
私のアメリカ訪問3回の経験をふまえてご紹介します!
どれくらい時間が掛かるのか?
まず、入国審査ではどのくらいの時間が掛かるのでしょうか。
実際、入国審査自体は、審査官に怪しまれて余計に問いただされることがなければ、たいていは2~3分で終わります。
私の経験でいうと、春休みのシーズンで、シアトルの空港で入国審査したときは、入国審査の列に並んで審査が終わるまで、およそ10~20分くらいでした。
ただ、ニューヨークなどのもっと大きな空港や、バケーションのシーズンや時間帯によっては1時間以上列に並ぶこともあるらしいので、もしそのあとに別の飛行機に乗り換える予定などがあれば、乗り換え時間を考慮しておいたほうが良いでしょう。
入国審査の流れ
以下からは、入国審査の流れについてざっくりとご説明します。
- Immigration(入国審査)へ並ぶ
- “Next!”「次の人!」と入国審査官に呼ばれる
- “(May I see your) passport, please?” 「パスポートを見せてください。」
と、言われるのでパスポートを渡す。写真のページを開けて見せると親切です。 - 渡航目的、滞在期間、滞在場所などの質問をされる
渡航が移住などを目的としていないか確認するための面接です。
詳しい質問内容と答え方は次の項でお話しします。 - “Press your right four fingers on it, please.” 「右手の4本指をそこ(スクリーン)に押し付けてください。」
指紋採取をします。審査官の窓の前に指紋をとるための小さなスクリーンがあるので、そこで両手の指を順番にスキャンしてもらいます。 - “Look at the camera, please.” 「カメラを見て。」
顔写真をとられます。審査官の窓の前に小さなカメラがあるので、そっちに向かって顔を上げれば大丈夫です。ただ、マスクや帽子は外すように言われるので、入国審査の前に外しておくとスムーズでしょう。
4の質問をされる部分以外は、特に自分が話さなくても、言われたとおりにやればなんとかなります。
多少何を言っているか聞き取れなかったとしても、たいていは審査官が指示したりして誘導してくれるので、そこまで心配はいらないのではないかと思います。
では、ここで最も不安な4について、次の項で詳しく見ていきましょう。
入国審査でよくある質問3選と聞き取りのコツ、答え方
ここからは、アメリカへ旅行を目的で訪れた際の、入国審査で聞かれる定番の質問3選と、覚えやすくてわかりやすい答え方の例をご紹介します。
- “What’s the purpose of your visit?” 「渡航の目的はなんですか?」
“Sightseeing.” 「観光です。」 “To visit Disney World.” 「ディズニーワールドへ訪れるためです。」 ここでは、「目的」という意味をあらわすpurposeという単語を知って、聞き取れるようにしておくと良いでしょう。
私はこれまでに3回ほど入国審査の経験をしてきましたが、毎度この質問はされました。 答え方としては、 “Sightseeing.”「観光です。」と1単語で答えるか、
“To visit~”「~へ訪れるためです。」
“To go to ~”「~へ行くためです。」というように、
~の部分に行先を入れて答えるのも良いでしょう。 目的が商業、ビジネス、移住などでないことを確認するらしいです。くれぐれも、businessやlivingなどの用語は答えないようにしましょう! ちなみに、他の質問の仕方として、 “What are you here for?” 「何のために来たのですか。」 “What are you going to do in the US?” 「アメリカで何をする予定ですか。」 などの言い方で、もしかすると聞かれるかもしれませんが、答え方は上記と同じで大丈夫です。 - “How long are you staying in the US?” 「アメリカにどのくらい滞在しますか?」
“(For about) a week.” 「(約)1週間です。」 「どのくらい長く」といった長さをあらわすHow longが耳に入ってきたら、たいていは滞在期間を聞いていると思って良いでしょう。 答え方は、 “A week”「1週(間)」と単に期間だけを言ってもいいと思いますし、もう少し英語っぽくするなら、期間をあらわすForのあとに滞在する期間をいれて答えるのが簡単です。3日間だったら、 “For three days.” 1か月だったら “For a month.” といった具合です。 他の質問の仕方として、 “How long will you be staying?”「どれくらい滞在するのですか。」 “How long will you be in America?” 「アメリカにどのくらい居るつもりですか?」 と聞かれるかもしれませんが、答え方は上記と同じです。 - “Where are you staying at?”「どこに滞在しますか?」
“(At the)~ hotel.” 「~ホテルです。」 飛行機の中で配られる入国カードにも滞在先を記入しますが、入国審査でも滞在先を聞かれることがあります。
場所をあらわす疑問詞「どこ」のWhereが聞き取れようにしておきましょう。 答え方としては、滞在先の名称を答えるだけでもいいし、ちょっと英語っぽくするなら、場所の前置詞At「~で、~に」の後に滞在先を言います。 また、ホテルであれば、単に “hotel”だけいうよりは、きちんとホテルの名称を言うほうが、信用性が増します。
例えば、“Hilton hotel.” 「ヒルトンホテルです。」というようにしてホテル名を言いましょう。 他の質問の仕方として、 Where are you going to stay? 「どこに滞在しますか?」 と聞かれることがあるかもしれませんが、答え方は同じです。
入国審査で別室送り?!日本強制送還?!
では、もしも入国審査官に怪しまれてしまったらどうなるでしょうか。
よくあるのは、別の部屋に連れて行かされて、そこでより詳しい話を聞きだされ、それでも認められなかった場合には、日本へ強制送還されてしまいます。
私は今までこれを経験したことがないですし、あまり頻繁にはないことだと思いますが、調べてみたところ、別室送りされるのには、次のようなケースが多いように考えられました。
- ESTAは旅行のステータスで申請してあるのに、商業、ビジネスが目的の渡航だと答えたとき
- 滞在期間があまりにも長すぎるとき
- 滞在期間が長いのに、所持金が少なすぎると見なされたとき
- 滞在先が決まっておらず、あいまいなときや答えられなかったとき
- 前回の渡航からあまり日数が経っておらず、頻繁に出入国を繰り返しているとき
もしも、こういったことに当てはまるとしたら、事前に確認してから渡航するといいかもしれませんね。
やっぱり英語が話せない!どうする?
別室送り、強制送還、なんて聞いてしまうと、もし入国審査でうまくコミュニケーションがとれなくなってしまったらどうしよう、、、と不安に感じてしまいますよね。
入国審査官の英語をうまく聞き取れなかった場合は、勇気をもって “Sorry?” と言って聞き返すことが大切です。
“Sorry?”はご存知のとおり、「ごめんなさい。」という意味ですが、相手が話していることが聞き取れなかったときに、「もう一度言っていただけますか。」という意味にもなる便利な単語です。
こう言えば、たいていは、もう一度簡単な英語で質問をしてくれると思います。
入国審査官は外国からの訪問者に毎日対応しているわけですから、英語が話せない人にも慣れています。
注意したいことは、アメリカ人は相手がだまっていても相手の気持ちを察する、という日本人のような文化が無いので、だまって何も答えずにいると、逆に怪しい人だと勘違いされてしまうかもしれない、ということです。
最低限 “sorry?”の一言で、聞き取れないから話せないんだ、というアピールをすることが大事だと思います。
また、英語をうまく話せない、と不安に思っている方は、
上でご紹介した「入国審査でよくある質問」の質問文と自分の回答を紙にメモしておくと良いでしょう。
万が一、言葉が何も出てこなかったら、そのメモを審査官の前で見せることができます。私はやったことがないのですが、実際にこのやり方をする方もいるらしいです。
旅行の準備!ESTAはもうとりましたか?
アメリカへの入国には、旅行であろうとパスポートだけで入ることができません。
90日以内の旅行であれば、必ずESTAと呼ばれる渡航許可の申請をする必要があります。
申請はESTAのウェブサイトから可能で、日本語での閲覧もできます。
せっかくアメリカに来たのに、ESTAを申請しなかったがために入国できず日本に帰る、なんてことにならないよう、忘れずに取得しましょう!
まとめ
- 入国審査は数分で終わるが、英語を話すことは絶対に避けられない!
- 入国審査の手順を知っておこう!
- 質問内容はだいたい決まっているので、カギとなる単語を覚えておこう!
- 強制帰還もありえる?!“Sorry?”の一言でうまくコミュニケーションをとろう!
- ESTAの取得を忘れずに!
入国審査のイメージはなんとなく湧いてきましたでしょうか?
実際の入国審査は、そこまで不安にならなくても、この記事でご紹介したことを知っていれば、簡単に通り抜けられるものです!ぜひアメリカ旅行を楽しんでくださいね!